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若返る直島のおじいちゃん 原動力はアートと郷土愛

若返る直島のおじいちゃん 原動力はアートと郷土愛

 「郷土のこととなると、魚が水を得たように元気になる。郷土自慢ならいくらでもできる」。高橋昭典さんは、2004年に発足した直島町観光ボランティアガイドの会の会長だ。はつらつとして81歳には見えない。直島のお年寄りは、皆さん、なぜかお元気だ。

取材・撮影:清水友理子
2009.9.13
アートなおじいちゃん

0912_Naoshima_Ojiichan1.jpg 山陽新聞の記者を定年で退職したのち、高橋さんはベネッセハウスのミュージアムに足を運ぶようになった。「そこへ行くと疲れがなおる。元気が出る。なんとなくうれしい。現代アートがわからんなりにも自分と近い部分を感じるようになっていって、それで自分に何ができるようになるか考えたんが、郷土の歴史をアートと一緒に発表したらええやないか、と」

 直島弁で直島をガイドする高橋さんは、アートによって人が来て、エネルギーが生まれることと自分にないものを与えてくれる人の大切さを語り、そこから若さをもらっていると語る。


 観光ボランティアガイドの会は、直島の郷土史研究会のメンバー12人からスタートした。今では香川大学の学生14人も英語でガイドを手伝っている。香川大学2年生、斉藤龍之介さん(19)=トップ写真左=は、ボランティアガイドに参加して今年で2年目になる。「外国からのお客さんに対応する直島の人を対象に、香川大学の教授による英語講習会を開いたりもしています。直島のみなさんは親切な方ばかりで、すごく楽しいです」と話す。


世代を超えて
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 アーティスト大竹信朗さんと、新しく出来た作品「Iハート湯」の前で仲良くピース写真に収まったのは、ガイド5年目の田中春樹さん(78)=写真奥左= だ。「島に来るアーティストもそうだけど、お客さんやスタッフのような若い人たちと触れ合うことで、若返るような気持ちになる。直島をもっと知ってもらい たいという気持ち。帰りに喜んでもらえたときがやっぱりやりがいを感じるなぁ。」


 島を愛し客を迎える人、島に惹かれやってくる人。人と人との交流で、直島は活気にあふれている。現代アートから生まれた人と人とのつながりは、世代を超え水の輪のように広がりをみせている。


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※この記事は、09年夏の「直島・豊島インターンシップ(ベネッセ、直島福武美術館財団など協力)」で、瀬川至朗先生の指導のもとに作製しました。