2005年愛知万博の三井・東芝館で上映されたフルCG映画『グランオデッセイ』は、エンターテイメントの新しい形として多くの人々の間で好評を博した。この映画を支えた技術、「フューチャーキャストシステム」を開発した早稲田大学理工学術院応用物理学科の森島繁生教授に話を聞いた田中・吉永がそれぞれの視点から報告する。
森島研の学生達はそれぞれ1人がひとつテーマを持ち、毎日試行錯誤を繰り返しながら研究を進めている。もちろん研究には苦しいこともあるが、それを超えたところに必ずある楽しさを見出してほしい。教授は学生達にそう願う。「研究の究極的な目的はエンターテイメントだから、研究者自身が楽しんでいないと。」
エンターテイメント――教授の話の中には、何度となくこの言葉が現れた。グランオデッセイの開発の中で教授が感じたのは、エンターテイメントの厳しさだったという。狙ってできることではないが、観客を楽しませ、感動させなくてはならない。その難しさを、教授は身をもって感じた。
大迫力のアクションシーン、感動の名場面。映し出される銀幕に立っているのは、他でもない自分自身。森島研究室が示すのは、そんなエンターテイメントの新しい形である。夢が叶う未来は、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。
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【田中亮】
※この記事は、07年のMAJESTy講義「科学コミュニケーション実習1A」において、横山広美先生の指導のもとに作成しました。