政治家とはどんな人間なのだろう。ふつうの暮らしを営む私たちには、なかなか想像がつかない。
J-Schoolの院生3人がおこなった、衆議院議員・大島敦さんへのインタビューをそれぞれお届けする。
大島議員は今どきの学生に「消極的というイメージ」を持っていたという。
しかし、大いに学生たちを見直したことがあったと語る。
大島議員の母校である早大の学生が、彼の学生時代と最近の学生の印象について聞いた。
Q ひさしぶりに母校のキャンパスを訪れた感想を。
「大隈講堂の近くの喫茶店に寄って、コーヒーを飲んでから来ました。私が通っていたころ(1970年代後半)に比べてすっきりしている。当時は立て看板がけっこうあったり、アジ演説していた学生たちがいたりしたけど、そういった政治的な風景がだいぶ少なくなっている、そういった印象を受けました」
Q ご自身はどんな学生でしたか。
「私が学んだ法学部は年に1回しか試験がなかった。授業によく出ていたという記憶はありません(苦笑)。早稲田では3つのサークルに入っていました。一つは企業法研究会、もう一つがドイツ語研究会。そして雄弁会です。この3つの部屋を渡り歩いて友だちを作っていました」
Q 学生時代に抱いていた将来の目標は。
「政治家もあったし、ビジネス、自分で仕事を起こしてみたかった。だから企業法のサークルと雄弁会に入ったわけです。会社法は全部勉強したし、当時の友人や先輩、後輩には政治やマスコミの世界ではたらいしている人も多い。いまも付き合いはあります。友達、先輩や後輩に政治やマスコミの世界で働いている人もいて、幅広く付き合いがあります」
Q 来ていただいてなんなのですが、Jスクールの学生インタビューを受けようと思ったのは、どうしてですか。モチベーションとかモチーフとかは。
「今の学生、何を考えているのかに興味があったっていうのが、一番(笑い)。どういう考えを持って、なにをしようとしているのかに興味がある。みなさんのインタビューを受けながら、どいいう視点を持っているのかなって。非常に興味深くて、聞いているんです」
Q そうですか・・・議員として、学生たちとつきあう機会は。
「以前、学生たちをインターンとして受け入れていました。非常に真面目な人たちが多かった。インターンだから報酬は出せない。彼らがもらえるのは交通費と昼飯代ぐらいなのですが、真夏でもポスティング(広報資料のポストへの投函)をしたり、一緒に駅でビラを配ったりしてくれて。私が受け入れた人たちに関しては、とてもいい線いっている感じがしました。女性の方が強いという感じがした。海外でボランティア活動をして、それから帰ってきたという人が多かったですね」
Q いい線というのは
「よく、今どきの学生は弱い感じがする、というでしょう。弱い感じ、積極的じゃなくて消極的というイメージがあった。でも彼らは積極的だったし、会話がしっかりと成り立った。伝えたことがきちんと伝わった。サラリーマン的なしつけの部分も、ちゃんと直してあげた方が彼らの人生にとってもいいと思って指導したのですが、そういう部分も真剣に応えてくれる。非常に吸収力があって、今の学生も捨てたものじゃないなと思いましたね」
Q 最後に、現在の学生にアドバイスを。
「好奇心ですね。人間に興味を持つこと。社会は人間でできているのだから、人間に着目するということは極めて大切だと思います」
【石川健二】