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インタビュー 政治家/衆議院議員・大島敦さん

インタビュー 政治家/衆議院議員・大島敦さん

 政治家とはどんな人間なのだろう。ふつうの暮らしを営む私たちには、なかなか想像がつかない。
 J-Schoolの院生3人がおこなった、衆議院議員・大島敦さんへのインタビューをそれぞれお届けする。

ニューズルームE
2008.5.12
「インタビューする政治家」

 政治家とはどんな人間なのだろう。ふつうの暮らしを営む私たちには、なかなか想像がつかない。だが、国民の声を代弁するのが政治家の勤め。自分たちの代表が正体不明では、納得がいかない。よし、この問いをぶつけてみよう。

 

 

 教室に入ると、体格にそぐわない小さなバッジを胸につけた。「議員バッジをつけるときは、政治家のスイッチをONにするとき」。言葉通り、政治家・大島敦が私たち学生の前に現れた。

Q 久々の母校、早稲田大学に訪れた印象は?

 

「すっきりしたな、という印象です。私の学生時代は、まだ学生運動の名残があった頃で、立て看板があったり、運動家たちもいましたからね。」

 

ゆっくりと、丁寧に言葉を選びながら話す。当時を懐かしむ表情には、ほんのりと笑みが見える。

 

「戦後日本が豊かになったのは、政治の力よりも民間企業の活力」。その思いから、大学卒業後は民間企業へ就職した。しかし19年間のサラリーマン生活の末、政治の世界に飛び込んだ。

 

Q サラリーマンと政治家、二つの職業の共通点は?

 

「政治の用語で、『現状分析』とよくいいます。僕たちが社会の現状をどう認識するかということです。これは会社の用語でいう『マーケティング』と同じ事だと僕は思っているんです。ですから、サラリーマン時代の経験を、今に活かしています。」

 

「具体的には、『インタビュー』をしています。自分は、生命保険のセールスマン時代、1社1社ドアをノックして戸別訪問をやりました。ものを売ることは、相手がどんな悩みを持っているのか、という人の本音を知ることです。これは、僕にとって一つの『インタビュー』なんですね。」

 

 それまでと変わらぬ、笑みが見え隠れする表情。しかし、政治の話題となると、眼差しが鋭くなる。表情も心なしか厳しく見える。何より、もともと大きな体が輪をかけて大きく見える。

 

「今、外を歩いている皆さんには健康な人しかいないわけです。でもドアを開けた向こう側には、介護を受けている方、障害を持っている方、あるいは引きこもりの方がいるわけです。ドアを開けた向こう側の現実を知る、ということが政治家にとって一番必要なことだと思うんです。そうした現実を知った上で、政治家が政策を立案していくことが重要ですね。」

 

声だけを聞いていると、とつとつと語っているような印象を受ける。それは、聞き手の反応を見ながら話しているからだ。メモを取り終えて顔を上げると、そのことに気づかされた。

 

Q サラリーマン出身の政治家から見て、今の政治家に足りないことは?

 

「よく政治家が、『努力すれば報われる社会』と言いますね。ですが社会人、特に会社に入ってみると、努力しても報われないのはサラリーマンかもしれない、と感じるんです。今の政治家の皆さんは、極めて優秀であり、かつ出身母体や学歴なども恵まれた方たちが多いことは確かです。だからこそ、こうした立場を理解すること。そして、「努力しても報われない」という気持ちを持つということが必要なのではないかと思いますね。」

 

【岡田圭司】