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デジタル写真時代の〝銭湯〟―国籍や人種を超える大暗室の魅力

デジタル写真時代の〝銭湯〟―国籍や人種を超える大暗室の魅力

  文化芸術都市を目指す横浜市では、近年、歴史的建造物を保存し、アーティストの制作や発表の場に活用するプロジェクトが活発だ。その一つとして、旧関東財務局・旧労働基準局の建物には、日本初のレンタル大暗室があるとの噂を耳にした。手軽に綺麗な写真が楽しめるデジタルカメラ全盛の今、なぜレンタル暗室なのか。どのような人々がどのような思いで活動に関わっているのだろうか。学部時代に撮影したモノクロ写真のネガと地図を片手に、レンタル暗室を訪れてみた。

 

取材・執筆・撮影:出口洋次
2.15.2009


0902-deguchi_1.jpg 横浜駅からみなとみらい線に乗って4駅の日本大通り駅で降りて徒歩3分。かつて外国人居留地と日本人街を隔てていた日本大通り沿いに居を構える瀟洒な煉瓦造りの建物、その4階部分が、NPO法人「ザ・ダークルーム・インターナショナル」(NPO法人)が運営するレンタル暗室だ。  木造のエレベーターで上がると、フランスの写真家ロベール・ドアノーの代表作「市庁舎前のキス」の大きなモノクロプリントが目に入る。事務局長の小山優子さん(35)が出迎えてくれた。